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鍜冶町でか山の山建て・車


各町のでか山は解体した状態で山倉に保管されており、毎年四月になると組建てが始まります。
骨組は藤づるを幾重にも編んで太い綱状にした物とワラの荒縄でホゾ組みの木材を縛り組建てていきます。
以前は専門の山造り職人さんたちがすべて人力で組建ていましたが人手不足、時代の流れで現在では各町の若い衆らが造るようになりました。
鍜冶町ではでか山関係者で「山建て会」という組織を立ち上げ、組建てから飾付けを行っております。
現在ではクレーン等を使用して資材を上部にあげる事が出来、昔と比べ短期間で出来るようになり3月末から山建ての準備にかかります。


山から藤づるを刈りだします 藤づるを編んで綱状にします むしろを繋ぎ合せます
4月に入ると山倉より車が曳き出されます

【 山 建 て 】

でか山の組建てはでか山は下部より順番に組上げていき、金具を使用せず藤づるをねじり締め付け固定し、資材は荒縄で縛り合せ組上げます。


骨組みが仕上がるとむしろを掛けます
でか山の骨組みが完成すると5月1日(夜)この状態で、でか山の試し曳きをおこないます。
この試し曳きを「むしろ山」と呼び、鍜冶町でか山は大地主神社から鍛冶町三叉路へ移動し二日・三日にかけ歌舞伎舞台や人形の設置・幕等を飾り付け、三日夜の宵山に間に合うよう仕上げます。



【 で か 山 の 車 輪 】

でか山の車輪は巨体を支える為、重厚に出来ており一つの重さは2t以上にもなります。
また、車を重くする事により、でか山の重心を下部に置き山の安定性を計られるように設計されています。
車の構造ですが鍜冶町の以前の車はケヤキ材を三層に組上げた物でしたが、平成11年より新調された車は外材のブビンガを芯に使い周りのハギの部分をケヤキ材で組み上げた二層に仕上げ、一回り大きくなっております。

現在ではケヤキの大木入手が困難なためケヤキに代わる物を検討したところ石川県松任の太鼓の老舗、浅野太鼓様にお世話になり外材のブビンガで代用する事になりました。
同材は大太鼓の胴にも使用されており非常に硬くケヤキに似ているのではないかと言う事で用いられました。
しかし、当初は外材の使用が始めての試みで不安等もありましたが今では最高の車に仕上がっています。
後年に魚町、府中町も車の新調にあたり同材を使用しました。

車の新調
鍜冶町の車も老朽化が進み運行が不能になるおそれが出て来た為、以前より交換が計られていましたがおかげ様で各方面の御協力・関係者皆様の御努力で平成11年度に七尾市・近藤造船所様の制作により車を新調する事が出来ました。

車の新調は莫大な資金と労力が必要とされるため鍛冶町でか山関係者をはじめ文化庁・七尾市・でか山保存会・各方面の方で「でか山車輪修理保存調査委員会」を設け新調事業にあたりました。

鍜冶町でか山 新しい車の仕様
 車輪の直径  2,040 mm   中心部 ブビンガ材 (アフリカ産)
 車輪の幅     600 mm   外周部 ケヤキ材  (国産)
 車軸の穴径    240 mm

製作中のでか山の車 昭和の鍜冶町でか山の車 新調されたでか山の車


平成11年3月28日 記念式典 大地主神社境内

新調された各町の車
その後、続いて魚町と府中町も車が新調されました。
平成11年 鍜冶町 平成14年 府中町 平成13年 魚町

以前の鍜冶町でか山の車 解体された車の
一部と中梃子
以前の車は長い年月、先人と共に鍜冶町でか山を支え続けて来ました。
四つの内、一つは構造解析のために解体されましたが残りの三つは七尾市役所・七尾駅・和倉温泉駅にて、でか山観光案内の看板として皆さんがご覧できるよう展示されています。


市役所に展示されていた車は現在は「のと里山里海ミュージアム」に移されエントランスホールに展示してあります。
(七尾市役所)
のと里山里海ミュージアム
七尾JR和倉温泉駅、駅前 JR七尾駅内、改札口

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