青柏祭の曳山祭り「鍜冶町でか山サイト」 ホーム >運行方法
鍜冶町でか山 運行と各役割

鍜冶町でか山の運行の仕組みと各役名、それぞれの役割をご紹介します。
でか山には舵もブレーキも無く先人の方々の知恵と経験、技術が現在まで受継がれ巨大な山車が曳行されています。


鍜冶町でか山の役職 (山町により役職は多少、異なります)
総代・役員・委員・後見・世話人・若衆
梃子掛・車元・綱元・木遣り・献燈・他

運行は「後見 こうけん」の指示により梃子掛衆が掛ける梃子 ( 中梃子・脇梃子が息を合わせ左右の前輪に同時に掛ける梃子 ) により進行方向を修正しながら曳行します。(場所によっては後輪にも掛けます)

梃子の傾斜部分には油が塗ってあり左右の車が同時に乗り上げると山の重さで横にすべり落ちます。梃子が良く効く場合は前輪が約50センチも横へずります。それを繰り返して進路修正をしながら曳行されます。

しかし、狭い場所や勢いのついた山に掛ける時は命がけで技の見せ所です。梃子は掛ける角度・深さにより効き具合が変り、あまり効かなかった時は進路修正が出来ず危険度が増し常に危険と隣り合わせです。

後見(こうけん)

後見は梃子掛を長年勤めあげた経験者であり、常に山全体に気を配り指示する運行責任者です。
梃子掛 「中梃子・脇梃子」 梃子掛  「脇梃子」 右 中梃子・左 脇梃子
危険と隣り合わせです 前進してくる山へ向っていきます 梃子には油をぬります
また、上記の梃子で修正しきれず山の進行が横へ寄り過ぎ電柱など障害物にあたる場合や大幅に進路を横にずらしたい時は、止まっている山の左右の車にあらかじめ柄の無い「きり梃子」を数本段々に並べて置きます。
その状態で山を曳くと、きり梃子の上に車が乗り上げ次々と横にすべり落ちます。
きり梃子は本来の梃子に比べると、かなり進行方向が修正出来、車元が行います。

車元による切梃子
(中央画像)車が梃子に乗り上げようとします (右画像)車が滑り落ち梃子の分だけ車が横にずっています
方向転換 「大梃子」
次は、方向転換 ( 道を90度曲がる時 ) はさすがに普通の梃子では無理なので「大梃子」と呼ばれる丈夫な長い角木を前の車の車軸の芯にあてがいます。
その大梃子に若い衆が十数人連なって登り、その重さでテコの原理により前輪が浮き上がります。その間に横向きの少し小さめの地車 ( 普段は浮かせてある車 ) を下ろしすえ付け前輪を浮かしたままの状態で後輪と横向きの地車の三つの車で山を横方向へ回転させま。

この方向転換の役割は車元の担当です。この仕事も技術と経験が必要で「大梃子」のあてがう角度・深さにより想わぬ事故が起こりかねない慎重を要する職で経験が必要です。

若い衆はこの大梃子に上がったり、「ハ梃子」と呼ばれる梃子で後輪を動かし曳行の補助をしたりとでか山の運行の先頭になり活躍します。
大梃子のあてがう位置決め 大梃子の先端の櫓を組みます 次々と大梃子に上る若い衆
大梃子で前輪が浮上り、その間に車元が地車の心棒をさしこみます

方向転換 「迫り上げ」
突き当りの角での方向転換は大梃子が使用できないため、あらかじめ所定の位置に勾配のある板(迫り上げ台)を左右の前輪の進路に並べ、その上に丸木の棒を置きます。
その台の上へ前輪を乗せる為「ハ梃子」を使いでか山を前に出し車を乗せていきます。定位置まで乗せた所で地車を降ろします。
その状態で山を横に曳くと丸木が転がり前輪が迫り上げ台から外れて浮いた状態になり地車で方向を変える事が出来ます。
迫り上げ台を置きます ハ梃子を使い山を前進させ車を乗せます
迫り上げ台に前輪が乗り上げ、この状態で地車を降ろし心棒を差し込みます
都合により大梃子や迫り上げ台では無く、ジャッキを使用する場合もあります

車元の準備が終わると次は綱元が綱の掛ける位置を架け替え、山を横に曳けるように綱を出します。綱元はこの他、山の運行中には三本の綱の手前に位置し曳き手の安全と綱の状態に気を配っています。
綱元が綱を掛け直し横方向へ山を曳きます
曳山が道角を曲がりきると、大梃子で同じ要領で地車の心棒を抜き前輪を下ろします

止梃子  山を止める時の梃子 ハ梃子
危険時や停止場所で車の正面から体ごと突っ込んで掛けます
勢いがある山では掛けても5・6メートルも体ごと押戻される事があります
運行の補助をします
各車の後から掛けます
木遣り 子供木遣り
でか山の曳行には必ず木遣りがあげられ(唄われ)、その木遣りで曳き始めます。
木遣り衆は木遣りをあげる(唄う)他、高目の位置から周りの状況や危険がないかを常に目を配っています。
 
詳しくはでか山の木遣りへ
献燈

でか山曳行の際、曳き綱の最先端では常にでか山(神様)を御導きする燈り役とし、青竹の先に紙垂(しで)を取り付けた献燈を持つ2名がいます。
献燈は曳綱の先端で進行先の安全を確保する重要な役割です。
近年では各役の頭を終えた人が交代で務めています。
舞台飾りの裏では男子中学生たちが太鼓・鉦をたたいております。
その他に、でか山には「やまきち」の男の子たちが乗っています。
以前は一番高い所まで上っていましたが大変危険なため現在は中腹までとしています。

以上、でか山運行の各役割分担を紹介しましたが、縁の下の力持ちで世話人の方々が運行の他、諸々の段取りやお世話などをして頂いております
最後になりましたが、でか山総代・役員・委員・他各関係者の方々のご尽力とご努力のおかげで青柏祭でか山祭禮が執り行なわれています。


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